変圧器の構造と等価回路,ベクトル図 1st-day
Question.
理想的な単相変圧器を考える。磁束の最大値: [Wb]
一次巻線巻き数:
正弦波電圧の実効値: [V]
周波数: [Hz]
このときを求めよ。
Solver.
磁束の時間的変化の平均値を求める。磁束は交流電圧に伴って、振幅の正弦波で変化する。
この平均を出せばよい。
正弦波の平均値は、
で表される。これは、横軸を角度[rad]でとったときの値である。
これを時間軸で考えたい。
そのために、平均値を使って面積を求めてから、それを時間で割って時間当たりの磁束を出す。
の範囲で考えると、
面積は、
である。これを時間で割って、単位時間当たりの磁束量を求めると、
この範囲の時間は、なので、
となる。
ファラデーの電磁誘導の法則により、誘導起電力の平均値は、
で表される。
実効値電圧は、正弦波波形率がであるため、
について解くと、
[Wb]
となる。
より簡単な手法で解けることがわかったので更新。
まず、1次側電圧の最大値は、
である。
とすれば、
となり、の式に直すと、
よって求められる。
Consideration.
そもそも波形率を知らないと大変。波形率は、で求められる値であり、
正弦波の場合は、1.11。
あとは、誘導起電力を求める式について、
ファラデーの電磁誘導の法則に基づいて、
これさえ理解できれば、あとは求められます。