水車の種類 11th-day
Commentary.
水車の種類を大別すると主に2種類ある。衝動水車と反動水車である。
衝動水車とは、圧力水頭を速度水頭に変えて発電を行う水車である。
反動水車とは、圧力水頭のまま、発電を行う水車である。
反動水車には、吸出し管というものがある。
これは、ランナ出口から放水面までを補助する管であり、
流水の速度を減少させ、運動エネルギーを有効回収する目的がある。
表にまとめる。
大別分類 | 方式 | 利用例 | 吸出し管 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
衝動水車 | 圧力水頭→速度水頭 | ペルトン水車 | なし | 高落差 小水量駆動可能 |
反動水車 | 圧力水頭 | フランシス水車 斜流水車 プロペラ水車 |
あり | 小落差~中落差 大水量 高効率 揚水発電可能 |
水力発電は、一般的に回転速度が低いため、極数を多くしている。
Consideration.
衝動水車と反動水車の区別が重要である。衝動水車は、圧力水頭を速度水頭に変えなければいけないため、
大変なので、ペルトン水車1種類しかなく、効率も悪い。
だが、効率が悪いだけあって、高落差・小水量など悪条件でも利用できる。
反動水車はその逆。
と覚えると良いだろう。