電気線関連定義集 25th-day
Definitions.
電路・電線・電線路・配線という言葉は、大変まぎらわしいので整理します。引用文献は原子力安全保安院電力安全課「電気設備に関する技術基準を定める省令」から。
まず、電路の定義。
電路とは、電気の通じている回路の全部又は一部を指す用語であって、 電気の通じている導体を、電気の通り道という意味において、 電磁的見地から表現した用語である。
つまり、全般的な回路・電気の通る線のことをいう。
次に、電線の定義。
電線とは、強電流電気の伝送に使用するもののみを指す用語である。 強電流電気とは弱電流電気に対応する用語であり、 弱電流電気(電信、電話等の用に供される低電圧微小電流のものをいう。)以外のものをいう。
つまり、信号線など微弱な電流以外の強い電気を流すための線のことをいう。
次に、電線路の定義。
電線路とは、発変電所、開閉所、電気使用場所など 電気的な単位をなす場所相互の間を連絡する電線と、 これを支持し、又は保蔵する工作物(がいし、支線等を含む。)を指す用語である。 なお、引込線(第十六号参照)は電線路に含まれるが、配線(第十七号参照)は含まれないこととしている。
電気発生所・変換所・使用所どうしを繋ぐ電線とそれを支持するもののことをいう。
最後に、配線の定義。
配線とは、電気使用場所に施設する電線を指す用語である。 配線には電気機械器具内の電線及び電線路の電線は含まれない。
つまり、電気を使用する場所での機器外の線のことを指す。
Consideration.
定義をまとめると、電路がもっとも大きいくくり。
電線は強い電流を流す線全般。
電線路は、場所場所を繋ぐ線全般。
配線は、使用場所の中で使う線。(要は家で見られる電線)
個人的には、電線が強電流のみであることに驚きです。