火力発電所の環境対策 32th-day
Commentary.
汽力発電(Steam Power Generation)で燃焼されたガスは、過熱器(Superheater)・再熱器(Reheater)・節炭器・空気予熱器で熱交換を行い、煙突から放出される。
燃焼ガスのばいじんが大気中に放出されないように、
煙道に静電気を利用した電気集塵装置を設置する。
節炭器とは、ボイラで燃焼する石炭を減らすための機械である。
火力発電所では、燃料の燃焼により、有害な窒素酸化物を排出する。
しかし、環境の保全のためには、この有害な物質が排出されないように抑制しなくてはならない。
その対策として、
- 燃焼域での酸素濃度を低くする。
- 燃焼温度を低くする。
- アンモニア接触還元法(Ammonia Catalytic Reduction Process)を用いる。
窒素酸化物を窒素と水蒸気に変えるという方法である。
Consideration.
節炭器は、名前の通り、石炭を節約する機械である。「熱」と名前に付くもの、または節炭器によって熱交換は行われる。
アンモニア接触還元法は、
*1
という化学反応により、有害な窒素酸化物は、窒素と水(水蒸気)に分けられる。
*1:各係数a,b,c,dは未定係数法などによって求める