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電圧の調整 35th-day

Commentary.

電圧は、
100V機器の場合、 101 \pm 6 V
200V機器(電動機など)の場合、 202 \pm 20 V
の間に収まることが望ましい。

供給電圧が定格とずれると、
白熱電球は、電圧上昇によって寿命が短くなり、
蛍光灯は、電圧のずれによって寿命が短くなる。
誘導電動機は、電圧の2乗に比例して、トルクが変化してしまう
ので、注意が必要だ。

電圧維持のための方法を以下説明する。

変電所の送出電圧をピーク負荷時には、大きくし、
深夜などあまり需要がないときは、小さくすると良い。

小さくする理由は、
需要があまり無いとき、フェランチ効果により、電圧が上昇するためである。

前回も説明したが、
電力コンデンサは、位相を進めるので、
位相が遅れている状況下にあるピーク負荷時に用いる。

分路リアクトルは、位相を遅らせるので、
位相が進んでいる状況下にある深夜(高圧負荷を接続し使用していない状態)のときに使う。

いずれも並列接続にする。

他にも、同期調相機や、静止型無効電力補償装置などがある。
同期調相機は、界磁電流を加減することにより、進みにも遅れにも調整できる機械である。
静止型無効電力補償装置は、半導体スイッチによってリアクトルの電流を調整することによって無効電流を高速制御できる。


Consideration.

考察では、分路リアクトルと限流リアクトルの違い・フェランチ効果について考える。

分路リアクトル

別名並列リアクトル。
並列にリアクトルを接続することにより、
進相電流の補償および、過電圧の抑制のために使われる。

限流リアクトル

別名直列リアクトル。
直列にリアクトルを接続することにより、
電流を制限する。
 I = \frac{V}{R} より、
抵抗値が大きくなれば、電流は小さくなる。

このような違いがある。

フェランチ効果

フェランチ効果は、亘長が長いときに対地静電容量が発生し、生み出される現象である。
静電容量によって、コイルのよって遅れていた電流が進み位相となるので、
リアクトルを接続する。