旋盤 切削速度と主軸回転数
旋盤を最近よく使いますが、主軸回転数などは
この材料なら、どのくらいの速さがいい?
と聞いていました。
それでは、ダメだ!と思ったので、調べてみます。
切削速度は以下の式で与えられます。
V = πdn / 1000 (m/min)
※d: 工作物直径(mm), n: 主軸回転数(rpm)
主軸回転数は以下の式で与えられます。
n = (V × 1000) / (d × π)
n(主軸回転数)はV(切削速度)の式変形で求められます。
工作物の直径(mm) | |||||
---|---|---|---|---|---|
工作物 | 切削速度(m/min) | 5 | 10 | 20 | 30 |
アルミニウム/真鍮/銅 | 50 | 2520/2860 | 1630/1845 | 740/845 | 450/520 |
鉄 | 20 | 850/970 | 450/520 | 230/260 |
2500rpmは怖い...(笑)
確かに計算で求めることが可能ですが、
実際旋盤を動かしてみて、"キッー"というような音がしたら、
適切な速度で無いと判断し、変更するといいです。
なぜ計算が絶対で無いのでしょうか?
その原因は、いくつかあります。
- 工作物のたわみ
- バイトの問題
- 旋盤の問題
②はバイトを正しく選び、回転の中心に刃が当たるように厳密に位置決めをすれば、
ある程度は大丈夫でしょう
②の僅かな誤差や③の旋盤の問題により、条件が変わることが原因と考えられます
(詳しいわけではないですが...)